【完全版】ニュージーランドの口座開設手順と各社徹底比較
ニュージーランドでワーホリ(ワーキングホリデー)をするときには、銀行口座の開設が必要になります。
銀行口座は、給料の振り込みや、日本からの送金時に必要になります。
また、ニュージーランドで働く際に必ず必要な「IRDナンバー(納税者番号)」の取得にも必要になります。
いざ口座を開設しようと思っても、「何を用意したらいいのか?」「口座開設の手順は?」など、不安になりますよね。
しかも、年々移民が増えて、口座を作るのが難しくなってきているそうです。
しかし、きちんと必要なものを準備して、正しい手順を踏めば問題なく作ることが出来ます。
この記事では、ニュージーランドでの、銀行口座開設の手順と、各銀行の比較を紹介します。
各銀行には、おすすめのプランや、メリットなどもありますので、この記事を読めば、どの銀行で口座を開設すればいいかが分かります
目次
ニュージーランドの銀行口座開設に必要なもの
ニュージーランドの銀行口座を開設するには以下のものが必要です。
口座開設に必要なもの
- 身分証明書2種類(パスポート、ビザのコピー)
- 住所と名前が記載された書類1通 ※1
- マイナンバー(2017年の法改正により必ず必要)
また、口座開設には必ず本人である必要があります。
※1住所確認になる書類
- 語学学校からの書類または、語学学校で作成した口座開設用書類
- 電話または電気代などの請求書
- 政府機関からの文書
- 賃貸マンション契約時の書類
- 各保険の証明書(住所が記載されているもの)
- 自動車登録証
上記で、ワーホリや留学生が準備出来るものは、語学学校からの書類になりますので、その書類があれば問題ありません。
これらの書類を準備できない方、たとえば、語学学校に行ってなくて、ニュージーランドにきたばかりという方は、以下の方法で対応できる場合があります。
現在住んでいる場所(ホテルやシェアハウス、またはバックパッカーズ)のオーナーや、スタッフに、滞在している証明の一筆を書いてもらえば、証明として認められる場合があります。(銀行によります)
おすすめの銀行については、後程紹介します。
ニュージーランドの口座開設手順
銀行によって細かな違いはありますが、大まかにはどの銀行も手順は同じです。
step
1口座開設の為の予約をする
予約は、銀行の窓口または、オンラインで予約出来ます。
窓口で予約する場合は、「I’d like to open an account.(口座を開設したいです)」と伝えれば通じます。
他には、「reservation」や「Booking」なども覚えておくといいでしょう。
step
2口座の種類を決める
ニュージーランドの銀行では、ワーホリや留学の場合以下の口座を作ることになります。
- checking account (当座預金 利息無し)
- saving account(貯蓄預金 利息あり)
同時にオンラインバンキング(アプリ対応)の開設もします。
普段使うのは、checking account (当座預金)です。(給料の振り込みや買い物など)
ATMで現金を引き出す時も、この口座から引き出します。
saving account(貯蓄預金)は、貯蓄用の口座な為、現金の引き出しが出来ません。
saving account(貯蓄預金)には金利が付きます。給料の振り込みを、saving account(貯蓄預金)に設定して、使う分だけchecking account (当座預金)に移すという方法もあります。
2種類の口座間の移動は、オンラインバンキングアプリで簡単に行うことが出来ます。
ニュージーランドの銀行の金利は、世界の銀行のなかでもトップクラスです。銀行によって違いますが、大体年に1%~2%の金利が付きます。(日本は0.009%~0.012%)
step
3必要書類の提出
上記で紹介した必要書類を提出します。
step
4必要書類へサイン
提出した書類に不備が無ければ、各書類へサインをします。サインは、英語か日本語(漢字)どちらでも構いませんが、パスポートと同じサインのほうがいいでしょう。
step
5カードの種類を決める
ニュージーランドの銀行では、以下の2種類のカードを作ることが出来ます。
EFTOPOS(エフトポス)付きキャッシュカード
エフトポスとは、「Electronic Funds Transfer at Point of Sales」の略で、オセアニア地域固有の、決済サービスです。
通常のキャッシュカードに「エフトポス」という機能がついているという認識です。
機能は、デビットカードとほぼ同じですが、デビットカードとは違い、VISAやMaster Cardのような代理店を通さずに、直接銀行口座から店舗へ送金(支払い)します。
したがって、残高以上の送金、支払いは出来ません。支払いをするという点においては、利用者側(支払いをする方)は、デビットカードとの違いは、ほぼありません。
最近では、PayWave(ペイウェイブ)と呼ばれる、支払い端末にかざすだけで支払いが出来るという機能もついています。
エフトポスは、ニュージーランドの至る所で使うことが出来るため、ほとんど現金を使うことがありません。
たとえ1ドルの会計であっても、エフトポスを利用する人が多いです。
エフトポス付きのキャッシュカードは、口座を開設して即日発行されます。
デビットカード
ニュージーランドの口座開設時に作れるデビットカードは、エフトポス(キャッシュカード)にデビット機能がついたカードになっています。
発行には、1週間~2週間かかり、後日郵送されます。
郵送ではなく、窓口に直接受け取りに行きたい方、たとえば、バックパッカーズに滞在している場合は、直接取りに行くことも可能です。
その場合は、「I live in a backpacker now. so can I come to pick up my card?(いまバックパッカーに滞在しているので、後日受け取りにきてもいいですか?)」と、後日受け取り来ることを伝えましょう。
デビットカードのブランドは、各銀行によって違いますが、VISAかMaster Cardになります。
また、デビットカードは、任意で作ることが出来ますが、特別な理由がない限りは、作っておいたほうがいいです。
以下のような場合に、デビットカードが必要になります。
デビットカードが必要な場合
オンラインショッピングなどで、クレジットカード決済が必要な場合、デビットカードが必要になります。
step
6オンラインバンキングの設定
ニュージーランドのオンラインバンキングは、アプリと連動することで、残金の確認、送金、振り込みなどが出来ます。
フラット(シェアハウス)などのレント(家賃)も、オンラインバンキングアプリから送金することが出来ます。
オンラインバンキングの設定は、後日自分でも出来ますが、不安な方は、口座開設時に一緒にしてもらうのが良いでしょう。
step
7PINナンバーの設定
PINナンバーとは、「Personal Identification Number」の略称で、暗証番号のことを言います。
日本と同じように、4桁の番号で設定します。
ニュージーランドの銀行を比較
以下の表は、ニュージーランドの5大銀行を比較したものです。
銀行名 | おすすめ口座プラン | 口座維持手数料 | ATM,EFTPOS取引手数料 | 窓口取引手数料 | 手続き可能時間帯 | 最低滞在期間 |
Kiwibank | Free Up | 無料> | 無料 | 3NZD/約200円 | 8:30-5:30 pm | 制限なし |
ANZ(Australia and Newzealand Bank)※1 | Go account | 無料 | 無料 | 3NZD/約200円 | 9:00-11:00 am | 6か月 |
ASB | Streamline | 3.5NZD/約250円 明細停止で無料 | 無料 | 3NZD/約200円 | 9:00-4:30 pm | 8か月(学生) 1年(ワーホリ |
BNZ(Bank of New Zealand)※1 | YouMoney | 5NZD/約360円 学生は無料 | 無料 | 無料 | 9:00-3:30 pm | 1年 |
Westpac※1 | Westpack Electronic | 3.5NZD/約250円 明細停止で無料 | 無料 | 3NZD/約200円 | 9:00-4:30 pm | 6か月 |
ニュージーランドのおすすめ銀行口座
おすすめ度:★★★★★
銀行URL:https://www.kiwibank.co.nz/personal-banking/
Kiwibank(キウイバンク)は、国営の銀行で、ニュージーランドで一番の支店数を誇ります
郵便局と併設されていることが多く、日本のゆうちょ銀行のような立ち位置といえるでしょう。
また、ビザの有効期限にかかわらず、口座開設が出来ることが大きな強みとも言えます。
多くのワーホリや留学生が、Kiwibankの口座を作っています。
おすすめ度:★★★★★
銀行URL:https://www.anz.co.nz/personal/
ANZ(エーエヌゼット)は、オーストラリア・ニュージーランド銀行の略で、オーストラリアに本社があります。
ニュージーランドでは、最大手の銀行です。
日本にも、東京と大阪に支店があり、口座の開設が可能です。(20歳以上:手数料9000円)
その際は、現地到着後に、アクティベート(認証作業)をする必要があります。
わたしが居た当時(2017年)は、オークランドのクイーンストリートにある支店に、日本人スタッフが駐在していたのが、人気の理由といえるでしょう。
ANZ数もニュージーランド国内で一番多く、日本語にも対応しています。
※1住所証明:滞在先(ホテル、バックパッカーズ)からの一筆でも可能。
ただ、ANZは最大手の銀行ですので、利用客が多く、口座開設の予約をとるのに時間がかかる場合があります。
Westpac
おすすめ度:★★★
銀行URL:https://www.westpac.co.nz/
Westpac(ウエストパック)は、ニュージーランド国内で2番目のATM数を誇ります。
また、Airpoints Mastercard(エアーポイントマスターカード)と呼ばれる、ニュージーランド航空のマイレージカードを作ることができます。
カードを使うことによって、Airpoints(エアーポイント)と呼ばれるマイレージを貯めることが出来ます。
Airpointsは、ニュージーランド航空のフライトチケットや、レンタカー、オンラインストアから、商品と交換することが出来ます。
※1住所証明:滞在先(ホテル、バックパッカーズ)からの一筆でも可能。(ホームステイやシェアハウスの場合、オーナーの公共料金の請求書が、必要な場合がある)
EFTOPOS(エフトポス)の機能について
エフトポスには、あまり知られていない機能があります。
「キャッシュアウト」と呼ばれる機能で、お店などの支払いのレジにて、現金を引き出すことが出来ます。
キャッシュアウトのやり方は、支払い時に「Cash out please」と伝えて、引き出したい金額を伝えます。
決済時に、引き出したい金額が含まれた値段が表示され、その金額支払い現金を受け取ります。
しかし、レジに余分なお金が入っていない場合は、断られる場合もあります。
ニュージーランドの銀行口座解説のまとめ
今回のまとめ
- ニュージーランドで口座を開設するには、「身分証明書2通」「住所証明書」「マイナンバー」「現金」が必要
- 「住所証明書」には、ホテルやシェアハウスのオーナーの一筆で認められる場合がある
- ニュージーランドで人気の銀行は「Kiwibank」と「ANZ」
- エフトポスには、「キャッシュアウト」と呼ばれる機能がある