このような疑問に答えます。
本記事の内容
- オーストラリアの有給休暇とはワーホリでも取れるのか?
- オーストラリアには年次有給休暇とは別に取れる有給休暇もある
- まだまだ色々あるオーストラリアの有給休暇
現在は、カナダに滞在中。ニュージーランド・オーストラリア・カナダでワーホリをしていました。
今回は、オーストラリアの有給制度について解説します。オーストラリアでワーホリをしている方の中でも、有給制度があることを知っている人は、あまり多くはありません。
制度を理解しておくことで、得することもあるかもしれませんので、一読する価値はあるかと思います。
目次
オーストラリアの有給休暇とはワーホリでも取れるのか?
結論、ワーホリでもオーストラリアの有給休暇は取れます。
以下で詳しく解説していきます。
オーストラリアの有給休暇とは?
オーストラリアには、有給休暇のなかでもいくつか種類があります。
まず、年次有給休暇と呼ばれる「Annual Leave」があります。
通常、年に4週間与えられ、消化しなかった場合、次の年に繰り越され、消滅することはありません。
退職時には、消化していない有給休暇を、その時の給与を時給換算し、まとめて支払われます。
オーストラリアは、従業員の貯まった有給は会計上、『負債』として扱われるので、積極的にとるよう促されます。
ワーホリで年次有給休暇をとるには?
有給休暇を与えられるのは、雇用形態が「フルタイム」か「パートタイム」の場合に限ります。「カジュアルタイム」の雇用では、有給休暇は与えられないので、自分の雇用形態を確認しましょう。
参考:オーストラリアは雇用形態によって最低時給が違う【実際の給料も公開】
また、ワーホリの場合、同一雇用主の下で働ける期間が6か月と決まっているので、この場合4週間の半分2週間が有給として与えられます。
ワーホリであっても、自分の好きなタイミングで有給を取ることができますし、消化しなかった場合は、時給換算され支払われます。
わたしは、メルボルンの職場でパートタイムとして働いていました。1度も有給を取っていなかったので、半年後の退職時に、2週間分の有給を時給換算して、もらうことが出来ました。
有給を取りたい場合は、上司か、マネージャーに相談して、簡単な書類(休みを希望する日にちを書いたり)を提出して、手続きは完了です。手続きの方法は、職場によって違いますので、ご自身の職場で確認してみて下さい。
オーストラリアには年次有給休暇とは別に取れる有給休暇もある
オーストラリアには、年次有給休暇(Annual Leave)とは別に、個人休暇と呼ばれる有給休暇があります。
職場によって、「Personal leave」や「Sick Leave」「Carer's Leave」と呼ばれます。
年間で10日間与えられ、未消化分は毎年繰り越されていきますが、退職時の払い戻しはありません。
主に、従業員本人または、その家族が病気・事故などでケアが必要なときに、個人休暇を取ることが出来ます。
つまり、風邪で会社を休むときは、年次有給休暇は使わずに、別の有給休暇が取れるというわけです。
日本では、風邪などで休む場合は、年次有給休暇が使われることが多いので、ここが大きな違いかなと思います。
また、この個人休暇も、ワーホリでも取ることが出来ます。条件は年次有給休暇と同様に、「フルタイム」または「パートタイム」で雇用されている必要があります。
まだまだ色々あるオーストラリアの有給休暇
ワーホリの場合は、主に、上記二つの有給休暇を取ることが出来ますが、オーストラリアには、まだまだ、年次有給休暇とは別に取ることが出来る有給休暇が存在します。
長期就業休暇
働いている年数に応じて有給日数が積みあがっていく制度の有給休暇です。
通常は、1年働くごとに1.5週間ずつ積みあがっていきます。
ただし、ほとんどの会社が、5年あるいは7年以上勤務していないと取ることが出来ません。
つまり、7年以上働くと、10.5週間分の有給休暇をとることが出来ます。
また、通常この長期就業休暇は、7年未満に退職した場合、払い戻しはありません。7年以上勤続すると、退職時に未消化分をもらうことが出来ます。
Compassionate Leave(忌引き休暇)
家族が命にかかわる病気やケガを負った時、または、亡くなってしまった場合に取ることの出来る有給休暇です。
育児有給休暇
オーストラリアの育休は、勤続1年以上の従業員に与えられ、最長12週間取ることが出来ます。
さらに、12か月間の無休休暇を取ることができ、さらに12か月間の延長をすることが出来ます。
まとめ:オーストラリアは従業員を大切にする良い国
以上、オーストラリアの有給休暇についてまとめました。
ワーホリでも有給休暇をもらうことが出来る国というだけで、素晴らしいですね。
また、当然ですが、これらの有給休暇がとれるのは、正式に契約書を交わして、会社が税金を払っているような職場でないといけません。違法時給で雇っているようなジャパレスでは、絶対に有給を取ることはできません。
ジャパレスでも、きちんと最低時給を払っているお店はたくさんあります。
仕事を探す時は、雇用形態に注意して探すようにしましょう。
参考:オーストラリアワーホリで失敗しない3つの仕事の探し方【おすすめの仕事も紹介】
参考:【経験者が語る】メルボルンで仕事探し時に使う求人サイトは3つで十分